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女子大生 水野果歩
第142章 女子大生 水野果歩(142)

果歩 「・・・・・。」
あの日確かに、果歩は友哉の気持ちに応えて将来を共に歩む事を約束したはずだった。
しかし果歩はその約束をその翌日に破ったのだ。
決して軽い気持ちで友哉との将来を決めた訳ではなかったのに。
果歩の心の中に友哉との愛は確かに存在していた。
だが、富田とのSEXの快感はそれを全て吹き飛ばすだけの存在感があった。
違い過ぎた、富田のSEXは友哉とのSEXとは違い過ぎたのだ。
圧倒的な快感・・・膣を富田の大きなモノでいっぱいにされ、激しく抱かれる時のあの征服される感じ。
女である自分が一人の男に征服されるあの感覚。
自分には将来を約束した恋人がいるにも関わらず、強引に富田のモノにされるあの感覚。
・・・メチャクチャにされたい・・・富田さんのいいようにメチャクチャにされたい・・・
富田に言われた事なら自分の中でどんな事でも許されてしまうような、そしてそれを実行した時のあの開放感。
今までの自分の常識からの解放。理性を捨てるという解放。
その開放感が、果歩にさらなる快感・快楽を与えていたのだ。
『浮気でのSEXが気持ちよくて仕方ないんだろう?』
再び頭の中に浮かぶ富田の言葉。
・・・そう・・・そうだったんだ・・・
果歩は今気付いたのだ。
自分は浮気をしている、そんな異常な状況自体が快感になっていたのだと。
果歩の中の友哉という存在が、友哉を裏切っているという状況が、友哉にいつ知れてしまうのかというギリギリの状況が、果歩の性的快感の種になっていたのだ。
富田とのSEXは堪らなく気持ち良い。
しかしマゾヒストとして目覚めてしまった果歩にとって、究極の快感を味わうためには、恋人の存在、愛し合っている恋人の存在が不可欠であったのだ。
そう・・・本気で愛し、愛してくれている、そんな恋人を裏切っている最低な女・・・そんな自分を、もっと富田にいじめて欲しい・・・そうすれば・・・もっと・・・。
それが分かった時、果歩は自分の心が、普通では考えられないような異常な気持ちを抱いている事を自覚しようとしていた。

