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女子大生 水野果歩
第151章 女子大生 水野果歩(151)

大林の指示で果歩は着ているものを一枚一枚脱いでいく。
果歩 「・・・・・。」
果歩は服に手を掛けながら部屋の隅でタバコを吸っている富田の方をチラっと見ていた。
大林の前でなぜ自分が裸にならなければいけないのか。
自分は今何をしているのだろう・・・。
こんな事をしてると大学の友達や家族が知ったら誰もが幻滅するだろう。
果歩は自分が間違った道に進んでいるのは分かっていた。
しかし、果歩はそんな自分に自らブレーキを掛ける事ができないでいた。
果歩 「・・・・・・。」
・・・富田さんに捨てられたくない・・・
今の果歩の心の中にあったのはその気持ちだけだった。
その気持ちだけが果歩を突き動かしていた。
友哉に対してした事への罪の念を感じながらも、果歩は富田に抱かれ続ける事をやめられない。
富田の姿を視界に入れただけで、富田の声を聞いただけで反応するようになってしまったこの身体。
果歩は自分が富田に惚れ込んでいる事を自覚していたが、それは友哉に対して抱いていた愛情とは違った種類の感情である事も感じていた。
富田に対する気持ちと友哉に対して抱いていた気持ちの違いは、今はまだ分からない。
分かっている事は、今は兎に角四六時中富田の事が頭から離れないという現実だけだ。

