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女子大生 水野果歩
第163章 女子大生 水野果歩(163)

店長 『フフッ、果歩ちゃん今日はもういいわよ、後の片付けは私がやっておくから。』
果歩 『え?でも・・・。』
店長 『ほらぁ彼氏さん寒そうにしてるわ、早く行ってあげないと。』
果歩 『ぁ、ありがとうございます。』
店の外に出た果歩は、少し考えた様子を見せた後嬉しそうに口を開いた。
果歩 『もぉ~そんな所で何してるのぉ?』
友哉 『え?あ、いや・・・だってこの店、男は入り辛いんだよ。』
果歩 『フフッ、で?友哉はどうしてこんな所にいるの?』
友哉 『いや・・・その・・・明日のバイト、午前中の休み取れたんだよ・・・だから・・・な?・・・うち来る?・・・やっぱクリスマ・・・』
友哉が全部を言う前に果歩は友哉に抱きついていた。
友哉 『ちょ、果歩っ、恥ずかしいだろ・・・こんな所で・・・。』
恥ずかしそうに周りを気にしている友哉の表情・・・そっと友哉の手を握る・・・あんなに手が冷たくなるまで待っていてくれた事が嬉しかった・・・。
・・・それはもう・・・昔のこと・・・
果歩 「・・・・・。」
今は何もかもが違う。
友哉とは別れ、知子も居ない。憧れの先輩であった秋絵にも、今は以前のような気持ちを抱けない。
果歩は孤独を感じていた。
どうしてこんな事になってしまったのか・・・自分で自分が理解できない。
つらいよ・・・
何かにしがみ付いていたい・・・抱きしめられたい・・・
そしてそんな果歩の心の中に出てくる人物・・・それは富田であった。
自己嫌悪に陥れば陥る程、果歩の中で富田の存在は大きくなっていく。
どうしようもなく富田に抱かれたい気持ちに駆られる。
こんないけない女である自分をメチャクチャにしてほしい・・・。
そしてあの凄まじい快感でもってこの気持ちを解放してほしい・・・。

