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女子大生 水野果歩
第166章 女子大生 水野果歩(166)
夜の道を歩く2人。

高身長の後藤と小柄な果歩が並んで歩く姿はまるでお似合いのカップルの様であった。


果歩 「・・・・・・。」


果歩の頬は薄くピンク色に染まっている。

まだ抜けきらないアルコールで火照っている身体に、夜の冷たい空気が心地良い。


後藤 「今日は、少しは気晴らしになったか?」


果歩 「・・・ぇ・・・うん、ありがとう後藤君、凄く楽しかった。」


後藤 「そうか、それなら良かった。水野ホントに元気なかったからな。」


果歩 「・・・・・。」


果歩は後藤の優しさが嬉しかった。

それに、こうやって自分に優しくしてくれる人が隣にいるのは何だか落ち着く。

しかし果歩には後藤にどうしても確認しておきたい事が1つあった。

それは果歩がどうしても他人には知られたくない事。


果歩 「・・・後藤君・・・。」


後藤 「ん?何?」


果歩 「・・・後藤君は・・・知ってるの?」


後藤 「知ってるって?」


果歩 「・・・私と・・・友哉が、どうして別れたのか・・・」


今になって、それだけは人に知られたくないと心から願っている自分がいた。

自分が浮気をしたから別れたという事実を、友哉が他人に話してない事を願っている自分が。


・・・後藤君にだらしない女だと思われたくない・・・


そんな気持ちが果歩の心の中に自然と芽生えていたのだ。


後藤 「知らないよ、別れたらしいって事を聞いただけだよ。」


果歩 「・・・そう・・・なんだ・・・。」


それを聞いて果歩は正直安心していた。そしてそれと同時に安心している自分がズルイ女のようで嫌にもなった。


後藤 「水野は、まだ好きなのか?友哉の事。」


果歩 「・・・分からない・・・。」


果歩は自分がなぜそう答えたのかが分からなかった。無意識の内にそう口から出ていたのだ。

友哉の事は忘れようとしているはずなのに、まだ好きかと問われれば、その答えを曖昧にしたくなってしまう自分がいる。

まるで友哉との純愛がまだ自分には残っているのだとアピールするかのように。

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