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女子大生 水野果歩
第167章 女子大生 水野果歩(167)

後藤の背中を見つめながら歩く果歩。その表情はどこか悲しげであり不安そうにも見える。
夜の道を歩く2人が今向かっている先は後藤の部屋であった。
後藤 「俺の部屋に来ないか?」
果歩 「ぇ・・・」
唇をゆっくりと離した後、後藤は果歩の潤んだ瞳を見つめながらそう言った。
後藤 「俺の部屋に行こう、な?いい?」
果歩 「・・・・・。」
後藤の問いに果歩は戸惑いながらも少し考えた後小さく頷いた。
彼の部屋に行くという事は…2人は男と女…つまりそういう事だ。果歩だってもちろんそれを承知している。
後藤の誘いは決して強引なものではなかった。果歩が後藤を受け入れたのは、果歩が後藤とそうなりたいと心から思ったからだ。
キスの余韻が唇に残っている。
この人とその続きがしたいと…。
果歩 「・・・・・。」
はしたない女…きっと第三者から見れば自分はそう思われるのだろうと、果歩は思った。
でも、もう我慢できなかった。
心も身体も、今は後藤という男を欲しがっている。
後藤の優しさに甘えたいという自分が確かにいる。
その気持ちが抑えきれない。
そして何より果歩は、SEXがしたかった。
1週間、富田の事を思って続けたオナニー。
満たされない思いと性的欲求が、この時すでに限界に達していたのだ。
・・・キスがしたい・・・もっと濃厚なキスがしたい・・・
・・・後藤君の前で裸になって・・・
・・・あの恥ずかしさと興奮の間に生まれる独特の快感を味わいたい・・・
・・・そして・・・肌と肌で男の人の体温を感じたい・・・
キスをされた瞬間から果歩のアソコは疼き始めていた。
この人に抱かれたいと、身体が言っていたのだ。
もしかして後悔するかもしれない、いや、きっと私は後悔する…でも止められない…
いけない事をしてる…しかしマゾヒストである果歩にとってはそれが最高の快楽を味わえるシチュエーションなのだという事に、果歩自身まだ気付いていない。
気付いていないが身体は自然とそれを欲しているようであった。

