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女子大生 水野果歩
第185章 女子大生 水野果歩(185)
富田 「果歩・・・すまなかった・・・俺は・・・」
真剣な表情でそう言うと、富田は無表情の果歩を逞しい腕で抱き寄せた。
富田の腕の中に包まれる果歩の身体。
富田 「・・・お前は・・・俺のものだ・・・分かったな?・・・ずっと俺のものだ・・・」
富田はそう耳元で囁くと、果歩の顎を軽く持ち上げて唇を奪った。
果歩 「ン・・・ァ・・ン・・・・ン・・・」
相変わらず柔らかなその身体を、富田の大きな手が弄る。
キスをしながら、富田は知り尽くした果歩の性感を刺激していく。
果歩 「ハァ・・・ン・・・アッ・・・ハァ・・・ンァ・・・あぁ・・・」
富田 「はぁ・・・果歩・・・はぁ・・・」
富田はその夜、果歩を激しく抱いた。
そして果歩は性的快感に感じ、喘ぎ声を上げる。何度も富田のテクニックによって絶頂に導かれ、淫らに乱れ、女の姿を披露した。
只管(ひたすら)果歩を感じさせようと抱き続ける富田。
しかし果歩は快感に顔を歪める事はあっても、決して生きた瞳で富田の目を見つめる事はなかった。
富田は不器用な男だ。
SEX以外に女性との関係を築く方法を知らないのだ。
愛情表現の仕方を知らないのだ。
いや、富田は今自分の胸の中にある、このモヤモヤした気持ちが愛なのか何なのかさえ分からないでいる。
富田は本気で人を愛した事などなかった。
そのためにこの初めての感情に戸惑い、そして空回りしている。
どうしようもなく怖い・・・富田は今、孤独という恐怖に気が付いてしまったのだ。
母・智恵のように、果歩を失いたくない・・・。
しかしそんな富田に果歩はもう、堅く閉じた心を開く事はない。
富田 「はぁ・・・・はぁ・・・はぁ・・・果歩・・・」
疲れるSEX。
こんなに疲れるSEXは初めてだ。
まるで人形としているかのようなSEXに、果歩に何かを求め続ける富田の心が満たされる事はなかった。