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女子大生 水野果歩
第187章 女子大生 水野果歩(187)
友哉 「・・・え?知子ちゃんも果歩と連絡取れないの?」
知子 「うん、だから友哉君に色々と確認したい事があったんだけど・・・。」
電話の向こうの知子の声は、とても果歩の事を心配している様子だった。
知子も果歩と連絡が取れていないという事を聞いて友哉は驚いた。
なぜなら果歩と知子は唯一無二の仲の良い親友だったからだ。
その知子とも果歩が連絡を絶っているという事態に、友哉は何か嫌な予感を感じた。
知子 「あのさ・・・友哉君、果歩とは今どうなってるの?」
友哉 「ぇ・・・いや、その・・・実は別れたんだ俺達、それで・・・俺も果歩とは連絡取れてないんだよ。」
知子 「そうだったんだぁ・・・やっぱり・・・。」
友哉 「やっぱり?」
知子 「・・・実はね、この前大学の友達と電話しててね、その子が言うには果歩最近大学にあんまり来てないらしいのよ。」
友哉 「大学に来てない・・・?」
知子 「うん・・それで、なんか・・・果歩に関して大学内で良くない噂も流れてるらしいのよ・・・。」
友哉 「良くない噂・・・それってどういう・・・」
知子 「・・・これ・・・友哉君には凄く言い難い事なんだけど・・・」
友哉は電話越しの知子の話を黙って聞いていた。
内容は友哉にとって耳を塞ぎたくなるような受け入れ難いものだった。
もし本当にあの果歩がそんな事になっているなら・・・いや、とても信じられない。
時々声を震わせながら話す知子は、電話の向こうで泣いているようだった。同じ女性として、親友として、果歩に関しての噂に心を痛めているのだろう。
しかし知子のその話を聞き、友哉は信じられないという思いを抱きながらも、最後にした果歩との電話の内容を思い出して、もしかしてその噂は事実なのかもしれないと考え始めてもいた。
あの時果歩は友哉と電話をしながら、他の男と性行為をしていた。まるで恋人である友哉に見せ付け聞かせるかの様に。
あの時点で、果歩は明らかに以前とは違っていた。
優しい果歩があんな事平気でできるはずがない。