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女子大生 水野果歩
第192章 女子大生 水野果歩(192)
静まり返った部屋に、浴室から聞こえるシャワーの音だけが響いていた。
ガチャ・・・
数分後、果歩が浴室から出てきた。バスタオルだけを身体に巻いて。
果歩 「・・・・・」
座っていたベッドから立ち上がった友哉の前までゆっくりと歩み寄る果歩。
そしてそこで初めて、果歩は友哉の目を見つめた。
友哉 「果歩・・・」
友哉の目には、やはり果歩の瞳が以前はあった輝きを失っているように見えた。
しかしそこで友哉は同時にある事に気付く。
毛先だけ濡れた髪の毛、しっとりとした肌、バスタオルの上からでも分かる果歩のスタイル。
その雰囲気が以前よりも大分大人びている事に気付いたのだ。
果歩 「・・・私の身体・・・」
友哉 「・・・・・・」
果歩 「私の身体・・・見て・・・」
そう小さく呟くと、果歩は身に着けていたバスタオルにゆっくりと手を掛けた。
・・・パサッ・・・
果歩の足元にタオルが落ちる。
そして果歩は確認するように友哉の表情を再び見つめる。
果歩 「・・・・・」
友哉は、果歩の身体を見て驚いている様だった。
友哉 「か、果歩・・・これ・・・」
果歩 「・・・私ね・・・もう・・・友哉が知ってる私じゃないんだよ・・・」