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女子大生 水野果歩
第193章 女子大生 水野果歩(193)
果歩 「やめてっ!!!!」
部屋に果歩の大きな声が響いた。
そして果歩は必死に友哉から離れようとする。
友哉 「果歩、大丈夫、大丈夫だから。」
果歩 「やめて!!!離れて!!!!イヤっ!!!」
友哉の胸に手を当てて力いっぱい押し返そうとする果歩。
友哉 「果歩・・・果歩・・・大丈夫だから。」
それでも友哉は果歩を包み込む腕を放さずに、優しい言葉を囁き続けた。
果歩 「イヤッ!イヤァッ!友哉も汚れちゃう!離れてよぉ!離れてぇ!」
友哉 「果歩・・・大丈夫・・・俺がずっといっしょにいる、だから大丈夫、もう1人にしないから。」
果歩 「はぁ・・・はぁ・・・ぅぅ・・・嫌だよ友哉ぁ・・・私汚いんだから・・・」
友哉 「果歩は汚くなんかないよ、俺も知子ちゃんも・・・果歩の事が今でも好きだよ、だから大丈夫、な?・・・大丈夫・・・大丈夫・・・」
友哉は果歩を落ち着かせるように、果歩の背中をゆっくりと優しく撫で続ける。
果歩 「はぁ・・・・はぁ・・・・はぁ・・・・・」
すると腕の中で果歩の身体がスーっと脱力していく。
果歩 「ぅぅ・・・友哉ぁ・・・ぅぅ・・・ああ・・・友哉ぁぁ・・・」
今までずっと人形の様な表情をしていた果歩の目から、大粒の涙が溢れる。
友哉 「ずっと辛かったんだよな・・・ごめんな果歩・・・」
そう言って自分の腕の中で涙を流す果歩の頭を、友哉はそっと撫でた。