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女子大生 水野果歩
第195章 女子大生 水野果歩(195)
その日も果歩は、アルバイトを終えて疲れて帰ってくる友哉のために夜ご飯の仕度をしていた。
今日は買い物に行く日、火曜はスーパーの特売日なので安く食材が手に入るのだ。
そして近頃は果歩の料理の腕も少しずつ上げってきていた。
果歩 「友哉、今日は期待しててね!絶対美味しいもの作るからっ。」
友哉 「ハハッ分かったよ、じゃあ期待してる、今度こそな。果歩はあんまり気合入れすぎると失敗する傾向があるからなぁ、気を付けろよ。」
果歩 「も~今日は絶対失敗しないよ。」
友哉 「じゃあ昼飯少なめにしとくからさ、多めに作っといて。」
果歩 「うん、了解!フフッ・・・」
そう笑顔で言う果歩を見て、友哉は嬉しそうにしていた。
・・・よかった、昔の果歩が戻ってきたみたいだ・・・
果歩 「フフッ、お肉サービスしてもらっちゃったぁ。」
買い物を終えアパートに帰る途中、買い物袋の中を覗きながらニコニコ嬉しそうにしている果歩。
その時、バックに入っていた果歩の携帯が鳴る。
♪~♪~♪~
着信音でその相手がすぐに分かる、友哉からだ。
友哉 【ごめん果歩、今日風邪引いて休みの人がいてさ、その分仕事が多くてちょっと帰り遅くなりそうなんだ。なるべく早く帰れるようにはするから、いいかな?】
果歩 【全然いいよ、でもあんまり無理しないでね。温かくて美味しい料理作って待ってます。】
そう返信メールを送った果歩。
果歩 「遅くなるのかぁ、よし!その分いっぱいご馳走作ってあげよっと。」
携帯を閉じてそう意気込んだ果歩は、少し早歩きでアパートへと向かった。
果歩は友哉のために料理を作る事が本当に楽しいと感じていたし、料理を作っている時が幸せを感じる時間でもあったのだ。
しかしアパートへ帰る途中、果歩は全く気付いていなかった。
後ろからあの男がついて来ているのを・・・。