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魔法の右手
第2章 曖昧
中途で入社した私は自分の力を試したい。他の仕事も見てみたいと思い、今の会社に就職した。



初めは上手くいかないこともいっぱいあって、その度、店長は君の思うようにやっていいんだよ。間違ったっていいさ。この仕事には正解はないからね。といつも優しく話してくれた。



店長の暖かさと心の広さ、そして魔法の手に憧れを抱いたのは早かった。



バーの後はお決まりのようにホテルに向かう。



お互い私が付き合っている人がいない事も知っているし店長が結婚してる事も知っているのにきっかけはなんだったかもう覚えていない。



好きとも付き合おうともなにも無いままもう、こんな関係が5年も続いていた。



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