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魔法の右手
第4章 ドSの王子様
「以上です。このプロジェクトに関しては来週改めて文書にてご報告させて頂きます。」




ミーティングも終わり、会議室を出ようとしたところで部長に声をかけられた。




「この案件は自社の社運にかかっているからね。大袈裟なことじゃないよ。」


「心得てます。その為に今度LAにも行くつもりです。」


「神崎君には問答無用ってことかな。」




俺は念には念を入れて仕事をスムーズに運ぶ。途中で迷うことなど殆どない。先の事を考えて事を運ぶ。




心配なんてされるのは殆どないが社運がかかっている。と言うのは大袈裟な事ではない。何億って金が動くからな。




デスクに戻ると俊が微笑んで俺を見た。




「フッ。朝の顔とは別人…。上手くいったんだな。そういえば、さっき田中がお前を探してたぞ。」




雅が…?



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