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魔法の右手
第5章 蓋をしてきた事実
午後のお昼過ぎ、忙しさもピークに達している時間。予約もないお客様が現れた。




「えっと…。仁…いえ……店長はいらっしゃいますか?」


「店長?」


「……?あのぉ〜…居ますけど…?ご予約されているお客様ですか?お名前お聞きしてもよろしいでしょうか?」


「突然申し訳ありません。妻の朋美と申します。この近くに用事があったので、寄らせて頂きました…。宜しければ皆さんで……。」





琴ちゃんが受付で何かやり取りしている姿を目にして、私は何も知らないまま何かトラブルでもないあったかと思い、駆け寄ってしまった。




「琴ちゃん?どうかしたの?」


「あっ‼︎依莉さん‼︎店長の奥様ですって‼︎」




差し入れを持って店長の奥様が訪れた。



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