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魔法の右手
第5章 蓋をしてきた事実
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奥さん?????



嘘……。



固まったまま動けない。




「はじめまして。いつも主人がお世話になっております。」





奥様の朋美さんが挨拶されたが私の耳には届かなかった。




奥さんはとても清楚な感じで物腰も柔らかく、琴ちゃんと楽しげに話をしている姿がなんとなく見えているが、会話もなにも私の耳には入ってこない。




「〜〜ですって‼︎…?って依莉さん聞いてますぅ⁈」


「……。あっ…。ごめんなさい…。」




居た堪れなくなり、すみません…。お客様を待たせておりますので…。とその場を離れた。




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