この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
魔法の右手
第6章 優しくしないで
「……大翔……ごめん…」
それだけ口にして依莉は涙を拭った。
依莉のペースに合わせてどのくらいこの場を過ごしただろう…。
マスターにカードを渡し、会計を済ませてバーを出た。そして無言のまま2人は駅まで歩いた。
依莉の足取りが重い…
俺はガキの頃を思い出した…
悲しい事があった時、“お家に帰りたくない‼︎”と言った依莉の手を引いて帰った事を…
あの時の感じを思い出して、俺は依莉の手を握った…
「〜大翔……?」
俺はなにも言わず手を引いて歩き出した。ずっと無言なまま…
駅までもう少しというところで、依莉と握っていた手が強くなった。
「〜きゃぁっ‼︎…」
ずっと下を向いて歩いていた依莉が何かに躓いて転びそうになる。
そして、振り返った俺の胸に飛び込んできた…
それだけ口にして依莉は涙を拭った。
依莉のペースに合わせてどのくらいこの場を過ごしただろう…。
マスターにカードを渡し、会計を済ませてバーを出た。そして無言のまま2人は駅まで歩いた。
依莉の足取りが重い…
俺はガキの頃を思い出した…
悲しい事があった時、“お家に帰りたくない‼︎”と言った依莉の手を引いて帰った事を…
あの時の感じを思い出して、俺は依莉の手を握った…
「〜大翔……?」
俺はなにも言わず手を引いて歩き出した。ずっと無言なまま…
駅までもう少しというところで、依莉と握っていた手が強くなった。
「〜きゃぁっ‼︎…」
ずっと下を向いて歩いていた依莉が何かに躓いて転びそうになる。
そして、振り返った俺の胸に飛び込んできた…