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タワーマンションの恋人
第8章 * ハルキ




「わたしは…セックスに愛とか、感じたことない。わたしの感じる愛は虚像だから…いつも、終わった後は空っぽになる、でも、ハルキは違う気がして…。」


彼は真剣な顔をして、わたしを見つめている。


「わたしのこと、彼女さんだと思って抱いてなんて言ったら…おこがましいのはわかってるんだけど…っ。ハルキに愛されたいって、なんか、思っちゃってっ…」

頭の中の纏まらない言葉を一気に吐き出せば、彼の腕が強めにわたしの身体を抱きしめた。


「…なんか、すごい遠まわしに告白された気分、俺。」

そう言われて、思わず顔が真っ赤になる。


「え?!え…?」


「華ちゃんって、可愛い。本当ほっとけない。」


そう言って顔が見える距離まで抱き締めていた腕を緩めるとふわりと彼が笑った。


「俺が愛してあげる。ただ、誰かの代わりじゃない。華ちゃんのこと、華ちゃんとして愛させて?」

「へっ!?」


そう言い終わると、彼はわたしをお姫様だっこで持ち上げた。



「ベット、連れてっていい?」


「…う、ん。」




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