この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
タワーマンションの恋人
第9章 * ナナミ









「ナナミと、すっかり仲良くなったみたいね?」


ナナミさんの住んでいるマンションからの帰り道、車内で奥原さんが言った。



「はい。すごく優しくして頂いて…。」


「あの子、本当に良い子なのよ。良い子すぎて、逆に業界では埋もれちゃったような子だからね。」


「お話出来て、嬉しかったです。あっ!連絡先も交換したんです。」


そう伝えると奥原さんは楽しそうに笑った。


「良かった、良かったっ。同じ仕事してる同士しかわからないこともあると思うし、頼ってあげて。ナナミも喜ぶと思う。」


「はいっ。会わせて頂いて、本当にありがとうございましたっ。またお仕事頑張りますね。」


そう伝えれば「よろしくお願いしますっ。」と恭しく頭を下げるから、思わず笑ってしまう。

「やめてください、奥原さんっ」


「本当に華には感謝してるからさ。これからもよろしくね?」



「はいっ」



胸に引っ掛かっていた刺のようなものが溶け、ひとりじゃない、そう実感できた。


タワーマンションの一室で、同じ仕事をしてる人が、居ることが心強かった。

それがナナミさんという、素敵な人だったから更に励まされたんだ。





彼らにもっと愛される人に、彼らの前でもっと輝く人になりたい。



そんなことを、密かに胸で唱えていた。





.


/380ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ