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タワーマンションの恋人
第10章 * シュウタ
若手実力派という名の模範生。
あっさりとした顔立ちは
計算されたように繊細でとても小さな顔に
バランスよくパーツが並んでいる。
あまり遊びがない、さらりとお利口に整えられた
ダークトーンの髪。
そこによく触れるのが彼の癖。
少し陰のあるような雰囲気が彼の魅力のひとつ。
2つ歳上というのが信じられないくらいに
幼い顔つきの時もあれば
ひどく冷ややかで鋭い表情をすることもある。
大人で優しいかと思えば、
すごく意地悪で、自分勝手で
わたしのペースをひどく掻き乱してみたり。
そんな掴みどころのない彼は
時に“帝王”そんな言葉が似合う人だった。
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