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タワーマンションの恋人
第10章 * シュウタ




「指でイキたかった?」

そう静かに聞いてくると、正常位のまま一気に貫かれる。


「あぁっ…ん、あっ、んんっ!あぁっ!」


「すげー締まるっ…!っ…」


「シュウタっ…あぁうっ…!」



身体の相性なんてものがあるとするならば、
きっと彼とわたしはかなり良いんじゃないかと思う。



彼が上手いのか、相性が良いのかと聞かれれば
返答に困ってしまうけど。
歳上の彼は、きっとそれなりの経験値があるのだろうから、一概には言えないけど、どんなに疲れていても(もっと、もっと)と求めたくなる。



一緒に腕の中で眠るくらいなら、触れてほしいと思ってしまう。
気持ち的に落ち込んだ時は、彼に抱かれたいとふと脳裏を過ぎる。

その理由はわからないけど、
きっと純粋な恋や愛ではないことはなんとなくわかる。

もっと生理的で、動物的な引き合いに近いのだと思う。




「っ…シュウっ…タ…」

「…っそんな、締めんな、バカッ…」


顔を横に背けるとTVが視界に入る。
あと10分で彼を送り出さなきゃならない時間。



「っはぁ…うんっ…シュウっ…時間っ…あぁっ!」


「っ…わかってるからっ。集中しろってっ…。」


肌と肌がぶつかる音が激しくなる。

彼のモノがわたしのナカに入ってくるとまとわりついて離したがらなくなるのが自分でもわかる。




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