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タワーマンションの恋人
第13章 * 痕跡




彼は立ち上がると上半身の服を脱ぎ捨てて、もう一度深くキスをしてくれた。


「ふぁっ…あぁっ…ん、」


もう溢れるように溶けた場所に彼の指が埋め込まれる。


「華、濡れすぎ」


彼は嬉しそうに言うとちゃぷちゃぷと音を聞かせるように指をゆっくり動かす。


「あぁっ、ソコっ…」


1番感じる場所を彼は知っていていつも的確に触れる。


「まだイかせないよ?もっと俺のこと求めてからね?」


そう言って彼はまたわたしの足をとり、しゃぶるように顔を埋めた。



「っ…ひゃぁん、あぁっ、そんなっ、」


激しく食い尽くすようにしゃぶる愛撫に腰がガクガク言い出せば、ズルズルと背中が壁を伝って落ちていく。



彼は座りこんだわたしをみて、満足気に口角を挙げて、足をM字に広げた。



「玄関で、やらしいね。こんな格好。」

そう言って下半身の突起をこねるから「いやあっ!」大きな喘ぎが響く。


「一応、玄関だからね?俺はいいけど、華いいの?恥ずかしいの、華だよ?」と余裕の表情で言われる。
指は抜き差しされ、時折こねられる突起、もう気持ち良さが頭を支配していて、頭が働かない。



「あぁん、あぁ…気持ちい、」

背中にはフローリングの冷たさが広がって、確かに玄関だという自覚と羞恥心はあるのにもう、抑えるほど余裕は無かった。











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