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タワーマンションの恋人
第20章 * Compatibility
「っ…ん、」
「ちょ…!だめだ、俺止まんなくなる。お前変な声出すな、バカ!」
突然肩を離され、子どもみたいにハッとするシュウタくんに笑ってしまう。
「止まらなくて、いいよ?」
そう言うと、ペシッとおでこを叩かれて「何言ってんだよ、病人。」と言って椅子に座り直す。
「2.3日入院なんだから、あんま調子乗んな。あと、あんまり俺を煽んな。」
「…ごめんなさい…。」
謝れば彼は笑ってわたしの頬をぶっきらぼうにつついた。
「退院したら、覚えてろよ。」
「うん。早く元気になるね。」
どちらともなく触れ合った唇は、やっぱりいつもより優しく感じた。