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第21章 * girls talk

買い物して服を選んでいると、部屋に来るみんなの顔が次々に浮かんでは消えていく。



タイトな作りのペンシルスカートを眺めれば（リョウマが好きそうだなぁ）と小悪魔的なリョウマの笑顔が浮かぶし、
カジュアルなロング丈のワンピースと同じくらいの長さがあるカーディガンを見れば（フミヤが褒めてくれそう）と優しい彼の表情が浮かぶ。



「何考えてたの？楽しそう。」
ナナミさんに言われて、彼らの話をすれば「わかる、わかる。」と相槌を打ってくれて嬉しくなる。


話や気持ちを理解してくれる人が居る、それがどれだけ心強いか…ナナミさんと話すたびに感謝でいっぱいになる。



「服だけじゃなくて、アクセとか化粧品、下着の1つだって、絶対彼らの顔が浮かんでしまうよね。」


「はい。それが最近では楽しいって思えるようになりました。」


ふたりで両手いっぱいに買い物をして、ナナミさんおすすめのカフェでお茶をすることになった。