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第21章 * girls talk

都会の路地にある落ち着いたカフェ、どこも並んで居るけど、ここはすんなり入れた。


店主らしき若めの女性とも知り合いなのか、ナナミさんは少し言葉を交わしてから奥へ案内してもらった。
レトロ、とか、モダンなんて言葉で表せばいいのだろうか、とてもおしゃれで繊細に和が散りばめられた店内はなんだかほっとした。


「ここね、夜はレストランになるの。穴場でね、結構大御所さんとかも使うみたいよ？」


軽く仕切られたテーブルに座ると「だから、ここなら結構色んな話、出来るよ。」とナナミさんは笑った。


ナナミさんとわたしが話す内容は正直、外で話せない事のほうが多い。
だから、外にいるときはなんとなくオブラートに包んでみたり、仕事の話を最初からしなかったりすることが多く、仕事の話はどちらかの部屋で食事やお茶をしながら話すことのほうが多かった。


ここなら、そんな話も多少はしても構わない、ということだろうか。