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タワーマンションの恋人
第22章 * romantic rival
華がハッとして、サイドボードに手を伸ばしたけど繋がったままでは上手く動けず、俺がスマホを手に取った。
そこには“ケイタ”の文字。
俺は画面に指で触れ通話状態にして、背後からスマホを華の耳に押し当てた。
首を振る華にバックの体制からそのまま覆いかぶさるようにベッドに組み敷く。絶対に逃さないように。
「ほら、話しなよ。」
反対の耳に唇を押し当て小声で伝えると彼女のナカがきゅっと締まった。
ゆっくりストロークを続ける。
短い言葉で通話を続けながらも、堪えるような艶かしい吐息や堪えきれない喘ぎが口から漏れていく。
ケイタがどうしてこのタイミングで電話してきたのか、理由はわかる。
俺が華の部屋に行ってるってわかってやきもきしたから。
俺だって、ケイタの指輪を見つけたあの日からずっとそうだった。
苦しくて、落ち着かなくて。
華の声がだんだん泣きそうな声に変わって行く、ケイタも気がついたのか、早々に切りそうな会話の流れ。
そして、最後に華は「ケイタ、ごめんね」とあいつの名前を呼んたんだ。
そんなことにまた嫉妬して、俺はスマホを取り上げて通話状態のままベッドの外に放った。
ベッドに突っ伏すように揺れる華の身体を仰向けにして、「もう切ったよ」と置くまで突き上げれば「うぅっ…フミっ…ひどいよっ」なんて泣いてた。