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第25章 *　happy end

それからわたしは奥原さんとナナミさんの部屋に行くことになった。
直接おめでとうと言いたくて。



行く途中のお花屋さんでピンクベースの花束を買っていった。



ナナミさんの結婚、大好きな人が幸せになることがこんなに嬉しいものかとわたしは初めて体感した。


インターホンを押して扉が開けば、そこには今までで一番綺麗なナナミさんがそこに居た。



「…ナナミさんっ！おめでとうございます！」


「華ー！ありがとうっ！」


抱きつくように花束を渡せば満面の笑みを浮かべてわたしを抱き寄せてくれた。



「奥原さんも、朝から色々対応してもらってありがとう。もしよかったら少しだけ華とふたりで話しても良い？」


「ええ、もちろん。」　


2人はにこりとアイコンタクトを取って、わたしだけナナミさんのお部屋に上がることになった。