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タワーマンションの恋人
第26章 * dog eat dog era


「なに?シてくれんの?」と余裕な素振りのシオンの唇を奪って、余裕の無さそうなソコを服の上から刺激し続ける。


ズボンのホックとチャックを外し、下着の上から触れると熱を放っている。
正直なところ、男性器は苦手だった。
妙に生々しい色も形も、誰のものであってもなかなか慣れなかった。
ただ、繋がりと、快感を誘うためのものでしかなく、まともに向き合うこともなかった。


10代の頃から男性には甘やかされることが多く、セックスにおいても献身的に施されることが多かった。
奉仕する経験が浅いまま、この仕事を始めたのだ。


ただ、ここに来て、この仕事を始めて意識が変わった。
わたしの身体に触れて、わたしの身体を見て、硬くなり主張するそのモノが可愛く思えるようになった。愛おしいという感情の方が近いのかもしれない。


わたしの性質的に、今でも芯がとろけるまで愛される抱かれ方のほうが圧倒的に多い。ただ、時折こんなふうにたまらなく愛おしくて攻めたてたくなる時がある。


黒のボクサーパンツ、ゴムの部分にはブランドの刻印。
そっと手をかけて降ろせば、力強く上を向くモノが出てくる。


舌先で裏筋をなぞる。
硬さと熱を舌で測り、頂点にキスをして舌で遊ぶ。






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