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タワーマンションの恋人
第4章 * シオン




スマホのアラームが鳴って、目を覚ましたけど身体に石が乗っているようで動けない。


目の前には、シオンの喉元がある。
視線を上に移すと綺麗な顎のラインが浮かんでいる。

起こさないようにゆっくりベッドから出てみると、身体に力が入らずベッドの下にへたり込む。


そこからベッドを眺めると、子どもみたいな顔で眠るシオンの姿。
それが可愛くて、思わず口角が上がってしまう。


「…よし、頑張ろ。」


これも仕事だと自分を奮い立たせて、部屋を出た。





歩き出せば、もうお腹が痛いのか、腰が痛いのか、足が痛いのかもわからない。
そして重たい気怠さに襲われ、床に沈んで埋まってしまうんじゃないかとすら思う。



そんな満身創痍な状態でも、ある程度身支度を終えてキッチンに足を踏み入れれば、昨日の情事を思い出して下半身がキュンとする。


シオンに弄ばれた身体は今だに敏感だった。



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