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タワーマンションの恋人
第5章 * ハナ





そんなわたしにひとつの気付きを教えてくれたのは、同い年で幼馴染だったサトル。



よくわたしを預かってくれて、まるで家族のように接してくれたお宅。



「なんで、ハナとユウリは似てないの?」

夕御飯を戴いてる時だろうか。ふとそんな疑問をサトルは投げかけてきた。


「え?」


「ハナはすごく可愛いのに。ユウリは似てない。」


「そんなことないよ、だって…。」
うちのママはユウリが特別可愛いと言っていた。


「そんなことあるよね?!ママ!」

「うん。ハナはすごーく可愛い!特別にかわいい。ちょっとその辺の子とは、レベルが違うわよね?」

「うん!」


そう言ってくれたサトルとサトルママ。
その(特別)という響きが嬉しかった。


「本当?」

「うん。本当。感謝しなきゃだね?ハナを特別可愛く産んでくれたママに。」


ユウリには両親からの(特別)というポジションがある。


ユウリに無くて、わたしだけが持ってる両親からもらったもの。
それは、ユウリとは少しも似ていない、この容姿かもしれない。
この日、生まれて初めて、そんなことを考えたんだ。


(ちょっとだけ特別。)その差を埋めたくて、消したくて。



わたしは、ちょっとだけ足掻き始めた。



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