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タワーマンションの恋人
第6章 * フミヤ




前に回された手に自分の手を重ねれば、指先が絡み合う。

名前を呼ばれて振り向けば切なそうな顔をしたフミが居るから、そっと唇をついばんだ。


そこから何度も何度も唇を重ねて、舌を絡めた。


朝の澄んだ空気に包まれて交わすその行為は、なにか神聖なものの様な気さえして、身体が痛むのも忘れて空が明るくなるまで没頭した。








「いってらっしゃい、フミ。」

「いってきますっ!」


玄関を出る頃には、すっかりいつものフミヤに戻って、少年のように明るい笑顔で部屋を出て行った。


少しの寂しさと大きな疲れを抱えて部屋に戻る。
次の約束まで、時間はあまりない。


気持ちを切り替えて、記憶を心の箱にしまってメンタルをフラットな状態にする。
そうして次の子を迎え入れるのが礼儀だと思っている。



この仕事を始めて数ヶ月。
満たされる反面、のし掛かる負担には気がづかないフリをした。

色々考え始めれば、潰れてしまいそうになる気がした。
この仕事は、想像よりずっとずっと難しくて、辛かった。




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