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タワーマンションの恋人
第7章 * リョウマ
「華も、お風呂入って来なよ」
バスルームから出て来た彼に言われ、言われた通りシャワーを浴びた。
髪の毛を乾かしていると、扉の外からリョウマの声がする。
「先、部屋で待ってるから。」
「うん、すぐ行くね。」
やっぱり予想通りだった。
いつもは二人でDVDを観たり、ご飯食べたり、なんだかんだと時間が過ぎて行くけど、今日は違う。
下着を身につけて、お気に入りのルームウエアを着て洗面所を出る。
このルームウエアはリョウマが買ってきてくれたもの。
女の子ブランドのショップバックを肩から下げて、その日も嬉しそうにやってきた。
買ってきてくれたうちのひとつ、1番のお気に入りはふわふわの素材が気持ち良くて、アイスブルーのショートパンツは肌を綺麗に見せてくれる。
それを着て、今日は彼の待つ部屋に向かった。
リョウマはベッドから離れたドレッサーの椅子に座ってスマホをいじっていた。
普段ヘアスタイルにこだわる彼、お風呂あがりでセットしていない姿は普段より更に幼く見えて可愛い。
「おまたせ、しました。」
そう言って彼の前に立つと、視線だけでわたしを見る。
「ん、じゃあ、ベッド座って?」
そう言われてベッドに向かい、腰掛ければ彼がゆっくりこちらにやってくる。
その顔は含み笑いを平然という仮面で隠しているなんとも言えない表情を浮かべている。
「脱いで。」
そう告げられさっき着たばかりのルームウエアを脱ぐ。
ホワイトの下着だけになったわたしを、彼は何も言わずにしばらく見つめると床に膝立ちになった。
「自分でブラ取って。見てるから。」
そう言ってこちらを見つめてくる。
彼の視線を受け止めながらブラを取れば、恥ずかしくて顔が熱くなる。
「よく出来ました。…次、手、出して。」
わたしは言われるがまま、両手を返し彼に差し出した。
彼はサイドボードに置かれたボルドーのリボンに手を伸ばした。
材質はまるでプレゼントを包むためのリボンそのもので、幅は太めの包帯のよう。
「色々考えたんだけど、色白の華はこのリボンがいいなぁって。」
「うん…ありがとう、」
ぎゅっと丁寧に両手首を縛ると、視線だけでベッドに横たわるように指示してくる。
ベッドに横たわると彼は手に持っていたリボンの端をベッドの頭上のデザインに縛りつけた。
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