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変質者の手毬唄・珍田一耕助シリーズ
第3章 「第1の犠牲者」
2人は額や首筋を流れ落ちる汗を拭おうともせず、目の前の松の木を見上げて息を飲んでいた
野球部の部室の脇の大きなクヌギの木に縄で縛られた状態の山岸蘭が吊るされていた…
意識もハッキリしているようだし、目立った外傷も見当たらない…
だが、その光景は実に奇妙なものであり…同時に旋律と激しい興奮を覚えるものであった…
そこにいる誰もがその残酷で惨たらしい姿から目を逸らす事ができなかった
なんと、木の枝から吊るされた山岸蘭の身体は一糸纏わぬ全裸だったのである…
両手首を頭上で一つに縛られ…
そして左右の脚は膝の所でそれぞれ別々に縛られ、アルファベットのMという文字のように大きく開脚した状態で吊るされていた
全裸なうえに脚を閉じる事さえ許されない
年頃の娘にとってこれ程までに惨いことがあるだろうか…
吊るされている山岸蘭の身体は地上から高さ180センチくらい…
それは、見上げるとパックリと口を開けた性器の全貌が一望できる絶妙な高さであった…