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第4章 「情報収集」

「珍田一先生…一体、誰が何のためにこんな事を…」


「磯毛警部…僕も今…それを考えていたところなんです…。おそらく野球部員の少年達は蘭ちゃんに猥褻な悪戯をしたのは間違いないでしょう…。しかし…あれほどの美しい女の子が性器を丸出しにしていた訳ですから、あくまでも衝動的な行為であって、今回の犯行とは無関係だと思われます…。」


「ふむ…、それでは誰が…」


「あの高さまで人を吊り上げるのですから、女性の犯行は考えにくいですし…、捜索隊に参加していた男性達の犯行も難しい…。とりあえず村の人達に事件当時の話を聞きに行こうと思います」


「情報収集という訳ですな」



地元警察からの依頼で捜査に加わる事になった珍田一と磯毛は、早速、村人への聞き込みから始めることにした


まずは事件当日の夜から明け方までの間、捜索隊に参加していなかった村の男達のアリバイ調査を始めた


珍田一と磯毛はアリバイだけでなく、村の人間関係や有力者の力関係について詳しく知りたかったので、まず初めに陰核寺に向かった。


残念ながら珍法住職は隣村へ法事で出掛けていた為、会うことが出来なかった


しかし、決して無駄足になったわけではなかった…前回会う事が出来なかった珍法住職の息子に会う事ができたからである