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変質者の手毬唄・珍田一耕助シリーズ
第4章 「情報収集」

小峰克之は本堂の裏にあるアトリエと呼ばれる小さな離れで絵を描いていた


父親譲りの温和な顔立ちを持った青年であった


2人が訪ねると、彼は快くアトリエの中へ招き入れてくれた



「お仕事中にお邪魔して申し訳ありません…」


「いえいえ…仕事なんかじゃなくて、ただの道楽なんですから…お2人共、気になさらないでください」


そう言って小峰は2人の前に冷えた麦茶の入ったコップを置いた


「あぁ…これは、どうもありがとうございます」


「おお…すみませんなぁ、では遠慮なく頂きます…」



2人は余程喉が渇いていたようで、息継ぎもせずに麦茶を一気に飲み干してしまった


小峰はニッコリ微笑んで麦茶を注ぎ足す
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