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変質者の手毬唄・珍田一耕助シリーズ
第4章 「情報収集」
「…で、山岸に怪我はないんですか…?」
「え、ええ…まぁ…」
「そうですか…それなら良かった…」
「小峰さんは山岸蘭ちゃんの事件をどこでお聞きになったんですか?」
「今朝方の9時頃だったでしょうか…幸太郎が来て教えてくれたんですよ」
「幸太郎…と申しますと…?」
「あぁ…すみません、久米幸太郎…久米源太郎村長の息子ですよ」
「ほう…村長さんの息子さんとお知り合いでしたか…」
「幼馴染なんですよ。幸太郎とは歳も一緒だったから、相棒…っていう感じですね…」
「はぁ…なるほど…。ところで…小峰さんは昨夜7時頃から今朝6時頃迄、どちらにいらっしゃったんですか?」
「…アリバイ…ですか?」
「い、いやぁ~…まぁ一応、決まりなんで教えて頂けるとありがたいです」
「昨夜は学校に夕方の6時頃までいたから…帰りに盆踊りをちょっと見て…7時前に帰ってきましたよ。それからはずっとウチにいました」