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変質者の手毬唄・珍田一耕助シリーズ
第11章 変貌
農夫の話によると、ここ数日、山岸蘭に似た若い娘が下校する男子中学生にわざと見せるように道端で放尿をしているというのである
農夫自身も一昨日の午後、中学生相手に股を見せている女の姿を目撃したという
誰なのかは遠目には分からなかったが、農作業の合間に顔を上げると、麦わら帽子を被った若い女が畦道の脇に建っている納屋の影にしゃがんで放尿していたらしい
その放尿する女の股座を、2人組の中学生がしゃがんで覗き込んでいたと言うのだ…
農夫も見せてほしくて女の方に歩み寄ると、気配に気付いた3人は走り去ってしまったと残念そうに言っていた
その際、中学生は畦道を北側へ、女は小学校・中学校のある南側へ走って逃げたという事である
「珍田一さん、やはり露出狂女の正体は山岸蘭ちゃんなんじゃろうか…?」
「はい、もしかすると蘭ちゃんかもしれません…」
「一体、どうして…」
「見せていた相手が中学生という事ですから、発見現場で野球部員から性器を悪戯された事がきっかけになったのでしょう…」
「見られ、悪戯された時の快感が忘れられなかった…っちゅう事ですか?」
「ええ…おそらく病みつきになってしまったのでしょう…」
二人は少なからずショックを受けていた…
天真爛漫で快活な雰囲気の美女だった、あの山岸蘭が…