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裸の傑作
第8章 ブルーになる日
私は、お腹に薫君の子を宿してしまったのかもしれない・・・!


しの子の顔面は蒼白になった。


自分が望んだことだったかもしれない。


だが、いざ実現すると怖くて仕方なかった。


薫君の望まない妊娠をしてしまった私。


薫君の言葉を無視して、アフターピルを飲まなかったのは、私。


妊娠しちゃったから責任とって、なんて口が裂けても言えない。


責任を取るのは、私。


しの子はぎゅっと口をつぐんだ。


もう、ここに来るのも最後にしよう。


薫君にも、さよならしよう。


しの子はうなだれ、一筋の涙を流した。
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