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裸の傑作
第7章 見知らぬ男の体
生徒たちは真剣なまなざしで彼女の体を眺めている。


「しの子さん、彼の肩に手を回してもらっていい?」


有川の言葉に従い、しの子はどきどきさせながら男の肩に手を置いた。


男の体温が彼女の掌に伝わるが、その温かさを心地よいと思えなかった。


男はしの子の肌に触れられて興奮し、動悸が速くなる。


男は正面を向いたままで、しの子は男を見つめる格好になった。


年は、20代後半くらいだろうか。


たくましい筋肉は日に焼けた肌に包まれていて、エネルギーに満ち満ちていた。


肌はしっとり濡れているようで、ほんのり汗のにおいが漂う。
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