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夜這い生活
第1章 きっかけ
孝之は今年20になる。
高校を卒業して以降進学も就職もせず、バイトをして過ごす日々。

特に仲の良い友達がいる訳でもなく、ただただバイト先と家を往復して、気がつけばもうすぐ成人を迎える。

恋人がいたことはなく、かといって風俗店に行く度胸もないが性欲だけは人並み以上にあり、暇さえあれば妄想を捌け口にしていた。

妄想の内容は専ら高校時代、中学時代、果ては小学校時代のクラスメイト。

フリーターになって以降同級生との付き合いがない為、昔の姿のままの彼女達を、孝之は妄想の中でもう何年も汚し続けていた。


孝之が住むのは、市営の古い団地。
両親と同居しているが会話はない。
定職に就こうとしない息子に対し両親の気持ちはすっかりと冷えきっており、孝之もそれをどうにかしようという気位はない。

同じ団地の住民達も、元々性格が暗い上に何をしているのかもよくわからない孝之を白い目で見ていた。

だから孝之はあまり外へは出ず、バイトがない時は自室の窓から見える公園を眺めることが多い。
駐車場を出入りする車、公園で遊ぶ子供達、井戸端会議の主婦達。

それを何も考えず、ただぼーっと見下ろす。

しかし。
その日は見慣れぬ女の子が公園のベンチに座っているのが目に留まった。

孝之の部屋から見える公園の利用者の殆どは市営団地の住民で、それ以外の人がいることはほぼない。

それだけにその女の子は余計に孝之の目を引いた。

薄いタンクトップにハーフパンツでベンチ座る彼女。
部屋着だろう、露出の多いその格好に、孝之は熱いものを感じる。

歳は高校生くらいだろうか、少し幼い顔立ちだが、タンクトップの下には、不釣り合いな巨乳が服越しにわかる。
彼女が立ち上がるとその胸がぷるんと揺れた。

(ブラをしてない…?)

彼女は孝之が住む団地の方へ入った。
そして足音が近付き、同じ階のどこかの部屋のドアの開閉音がした。

そういえば二つ隣の部屋に母子家庭の人が越してきたとなんとなく聞いたような気がする。

それがまさかあんなに下半身に来る女の子だとは思っていなかった。
我慢の出来なくなった孝之は早速、脳裏に焼き付いたあの巨乳をおかずに妄想の世界へ飛び込むのだった。
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