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夜這い生活
第4章 また明日
外からは蝉の音が聞こえ出した。

ぺニスを挿入したまま自分の携帯で、この部屋に来て初めて時刻を確認する孝之。

6時になろうとしていた。
そろそろ団地の住人達が活動し出す頃だ。
帰らなければ……

だが。

孝之は不完全燃焼だった。
童貞は捨てられた。
しかも彼女の体を使ってだ。

が。

こんな一瞬で、確かに射精した時の快感は素晴らしい物だったが、もっと時間をかけ絶頂を迎えたかった。

しかしもう時間的にも、孝之の体的にも続行は難しい。

ズルッとぺニスを引き抜く。
押し広げられていた割れ目が、ぬぷんと効果音を起てんばかりに元の位置に戻り、少し時間を置いて白い液体がドロリと垂れる。

妊娠させてしまったかもしれないとか、初めてだったんだろうかとは塵ほどにも思わない孝之。

ただただ少しでも証拠を残さぬよう、精液を拭き取り、服を着せる。

孝之の頭にあるのは、

「また明日も来よう……また来てやる……」

ただそれだけだった。

孝之が去った部屋で、彼女はまだすやすやと寝息をたてていた。

彼女にとってはいつもの夜、いつもの朝だ。

見知らぬ男に体を好き勝手舐め回され、足を開かされ、汚いぺニスを挿されたこと等気付かず。
もしかすると孕まされたかもしれないことも一切知らず。

そしてその男がまた来ようとしていることなど知らず。

引っ越してきたばかりの団地、引っ越してきたばかりのこの部屋で。
新しい生活に胸を弾ませ、眠っているのだった。

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