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しゃぼん玉色した彼
第3章 奇妙な同居生活
彼氏だって、確かにもう一年以上いないけど!
それでも、誰かと簡単に体を重ねたりなんてしない。
酔った勢いだってない。
だから、彼氏いないイコールセックスしていない歴なんだから。
いうならキスだってしていない。
でも、別にそれでいい。
好きでもない人とキスもセックスもしたいなんて思わない。
「……別にバカにしてないよ。どうしようもなく寂しい時ってあるじゃん。
そういうのに誰かを利用したっていいと思う」
「私はしない!しないから」
「桜、おいで」
「いい。だって、私と玲於はまだ会ったばかりだよ」
「関係ないからおいで」
意味がわからない。
玲於は立ち上がると、私に近付き無理矢理腕を引っ張った。
私の背中に玲於の腕が回る。
久しぶりに感じる誰かの温かさ。