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しゃぼん玉色した彼
第3章 奇妙な同居生活
「それはお疲れ様。はあ、コーヒーでも奢ってあげるから待ってなさい」
「え、いいんですか」
「栄養ドリンクの方がいい?」
「いえ、コーヒーがいいです!」
「はいはい」
そう言うと、私はオフィスを出て自動販売機へと向かう。
給湯室もあるし、インスタントを作る事も出来るけど私が利用するのは自販機だ。
「えーっと、逢坂くんってブラック飲めたっけ」
ま、ニ、三種類買っておけばいいか。
そう決めると私は小銭を入れてブラックからミルク入りまで買って戻った。
「はい、お待たせ」
缶コーヒーを手渡すと、逢坂くんはは目をキラキラとさせていた。
「こんなにいいんですか?
やった。めっちゃ嬉しい。だけど、俺……ブラック飲めません」
「嘘。飲めなかったか。んじゃ、私飲む」
そう言ってから手を伸ばそうとすると、逢坂くんがサッと缶コーヒーを腕で隠した。
それからキッとこっちを睨みつける。