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第1章 新居
執拗に後ろから舐められて、同時に突起を指で撫で回され腰がくねる。

だけど、今欲しいのはこれじゃない。
お腹の奥が欲してきゅううっと痛む。

身体を捻って、羚汰の濡れた頭に片手を伸ばす。

「羚汰っ、...お願い」

「ん?」

絶対分かっているのに、しらばっくれた様子でそこから顔をあげてくる。

濡れた指にべろりと出した舌をこれ見よがしに這わせている。

前髪からも雫が垂れて、濡れた表情がとてつもなく色っぽい。

「お願い、...入れて」

稜は伸ばしていた手で、自分のお尻を掴んでそこを広げる。

それほどまでに欲してやまない。

そこからこぷっと蜜が垂れたのが稜にも分かる。

ねっとりとした温もりの蜜が太ももを伝ってゆっくりと下へと移動する。

そのぐらい、羚汰は見つめていたと思う。

「ねぇ、羚汰っ、おねが...っ、あっ」

さっき垂れ落ちた蜜を纏うように羚汰が塊の先をこすり付ける。 
 
「羚汰っ?」

「...いくよ」

その言葉と同時に羚汰が今一度、体を進める。

「っあ...ああっ...あ」

先程までそこにあったのに、受け入れる度に体が喜びに震える。

伸び上がるように逃げそうになる稜の腰を、羚汰の手が力強く引き寄せ奥に到達する。

「はぁ...稜っ」

ほぼ起き上がった稜の体を羚汰が抱きしめる。

顔が近づいて、舌を交わす。 

「ああ...すご...い。きもち、いい...」

「おれもっ」 

ゆっくりとぶつかる動きで、稜は握りしめていた壁の棒から手を離し、羚汰の腕に体を委ねる。
上も下も繋がって、羚汰の熱に全身が溶かされそうだ。

「もっと、して」

唇から零れる羚汰の吐息にも欲情する。

「...煽りすぎ」 

「だって、...あっ、ああっ!」

動きが次第に増して、触れていた唇が離れてしまう。

体が前のめりになって、壁に手がつく。

「ほらっ、掴まってて」

手探りで、さっき離したばかりの手すりに手を伸ばす。

掴んだと思った途端、律動が激しくなって、稜の声が響き渡る。

「ああっ、あっ、あっ」

「っ、...稜っ。こっち、見てて」

そう言われても、律動が激しくて後ろになかなか顔を向けることは出来ない。

なんとか顔を向けても、揺れる羚汰がぼやけて映る。

「...ああっ、もぉっ、だめぇ...あ!ぁあっ!!」

「ああっ、稜っ!」
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