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第1章 新居
見つめ合って何度目か分からないキスを繰り返す。

いつの間にか2人は浴槽の中で、稜の好きな対面座位になっている。

稜も腰を動かして、羚汰も稜のお尻を掴んで、体を揺らす。

「はぁ、すごい、奥...にっ、あっ」

「ん。当たってる」

羚汰にそう言われて、同時に奥で擦るように動いて、よりきゅううんっとなる。

「ああっ」

「っ、マジで、ヤバい」
 
背中を反り悶える稜を羚汰が引き寄せ、2人の動きが早まってゆく。

「いいよっ、一緒に...」

今にも果てそうな稜は、羚汰の髪に手を伸ばして掻き抱く。
腰も稜にしては必死に動かして、それを促す。

羚汰は、突き上げながらも体を屈めるようにして稜の胸に舌を這わせた。

結果、稜だけがイってしまう。

「っあああ!...っはあっ」

体を大きく痙攣させ力を失うと、羚汰に抱きつく。

「一緒にって、ゆったのに...」

まだナカに羚汰の存在があって。
まだ小さく痙攣が残っているそこが、その大きさを感じ取る。

「っ、...やだ。もっと、稜のナカに居たい」

そんな声を耳元に聞きながら、稜は羚汰の唇に舌を伸ばす。

抱えられる力が強まって。

「掴まって?」

その言葉に、羚汰にしっかりと抱きつく。

ざはっと音がして持ち上げられたのに気付くー、と同時に体が揺れて、また奥深くえぐるかのように突いてくる。

「んっ、んあっ...ああっ」

熱い重みがすべてそこに集中するかのようだ。

「くっ、あ、ぶね」

よろけそうになった羚汰が、稜の片足を下ろして、手すりに捕まるように促す。

なんとか片手をそこに伸ばして、体勢を整えると、羚汰の動きが早まった。

「あっ、あっ、ああっ」 

肩の一部が壁についた羚汰の、反らせた腰を羚汰が掴んで引き寄せる、と同時に腰を突き上げる。

膝下でお湯がばちゃばちゃと音を立てているが、もう動きに支障はなかった。

「ああっ、またっ、またイっ...」

腰が上下に大きく動いて、と同時に羚汰がすり抜けてしまう。

持ち上げられていた足も湯の中に下りたと思った途端、ぐるりと向きが変えられて、羚汰の顔が押し当てられた。

「っああっ、ぁめっ」

手すりを両手に持ってみるも、力が入らなくて、抗えない。
腰が反り返ってお尻を突き出すようになり、余計に羚汰の動きに自由を与えてしまう。
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