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第1章 新居
羚汰の唇が、全身にキスを落としてゆく。

もう羚汰がキスしてないのは、あの場所だけだ。

大きく広げた足の根元に、殊更ゆっくりと羚汰が進んでゆく。

すごく恥ずかしいのと同時に、期待に腰が揺れているのが分かる。

我慢してるけど、とっくに余裕なんて無くて、早く羚汰に舐められたい。

「...羚汰っ」

「ん?」

「はや...く」

「うん?」

そう急かしても、羚汰の唇は太ももの内側を撫でるように移動している。

「おね...がい」

きっと真っ赤で余裕ナイ顔をしているのだろう。
目の合った羚汰がふっと笑う。

「しょーがないなぁ」

そう言いながら、その場所に顔を埋める。

唇が触れたと思ったら、指で剥いたそこをぺろりと舌を出して舐め上げる。

「っ、あ!」

待ちに待ったその感覚が、全身に響く。

膨らみが丁寧に舐め回され、舌先でつついてはこね回す。

その度に稜の腰は跳ね上がり、嬌声がほとばしる。
その感覚がどんどん狭まって。

「あっ、...ああっ、イっ、イっちゃ!...あああっ!」

音を立てて吸われただけで、稜は簡単に果てまで飛ばされた。 

それでも羚汰の動きは止まず、執拗に舌を動かして追い詰める。

「...んぁあっ、あ、だめぇっ、ああっ!」

より強い波にさらわれて、体をバウンドさせていると、指がその場所に触れる。

「んあっ、らめっ、まだぁっ」

なんとか脚を閉じて阻もうとするも、力が入らないからか、簡単に広げられ指を受け入れてしまう。

ゆっくりと出し入れされて、その感覚に体が震えるものの、少し呼吸が落ち着く。

それを見計らって太ももを舐めていた舌が、またその場所に舞い戻って、指と連動した動きを始めた。

蜜がかき回されて、その蜜を吸う音が響く。

「はぁあっ、あ...またっ、きちゃ、あああっ!」

何度目かの波にぐったりしていると、いつの間にか羚汰の舌が、胸に到達してその場所に吸い付いている。

胸から首に、顔に、唇にと舌が踊って、稜のそれと絡まる。

稜は、腕を回して羚汰を引き寄せオデコがぶつかる。

指はまだそこにあって、ゆったりと動いている。

「...気持ちい?」

「あ...うぅ。...きもち、いいよぉ」 

ナカの指が動き出して、稜のポイントを攻め始めた。

「ここ、だよね?」

「あっ、そこ...はぁあっ」
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