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第1章 新居
痙攣を始めたその場所で、より促すように指が踊る。

「...っあ!あっ、...ああっ!!」

羚汰の肩にしがみついて、大きくなった痙攣をやり過ごす。

ビクビクと体を震わせていると、優しく羚汰に唇を奪われる。

「そんなに、よかった?」

手首の辺りまで濡れた手が、まだ痙攣の続くその場から名残惜しそうにゆっくりと離れてゆく。

羚汰はその指を美味しそうに舐めて、こちらを見ている。

それを反応する気力はもう残ってなくて。
強ばっていた体から力が抜け、ベッドに沈み込むようだ。

「大丈夫?」

声は心配そうだが、その顔はにっこりと笑っている。

こんなに自分ばかりが責められて、楽しそうにしてるなんてズルい!

「今度は、私がする」

「おっ?」

キスと同時に覆いかぶさっていた羚汰の肩を押して、上下反転する。
 
稜の反撃に、余計に楽しそうな羚汰が見える。
 
この顔から余裕を無くしたい。

キスしながら、指を滑らせて胸をまさぐる。

ぴくっと小さく反応したのを確認してから、そこに顔を近づけ、羚汰を見ながら舌を出す。

「...は」

羚汰は、肩のあたりに枕を敷いて少し起き上がるようにして、稜の頭に手をかけてこちらを見ている。

角度を変えて胸先に吸い付き、舌でつつく。
同時に、風呂場で沢山放ったのに、固くなりつつあるモノを手の中に収める。

「ん...」

しつこいぐらいゆっくりとした攻めに羚汰の息も上がって、髪を梳く指にも力が入ってきた。

撫でていただけのそこに、舌を伸ばす。

ゆっくりと舐めあげると、羚汰と目が合う。

「っ、ヤバイんだけど...」

その言葉に嬉しくなって、口の中に迎え入れる。

何度も味わう羚汰のアジとカタチ。

こんなに愛おしいものとは思わなかった。

喜んでほしい。

何より、感じて、乱れて欲しい。

その思いで、次第に必死になって舐めまわし、吸い上げる。

口の中でより固く大きくなってくのを感じて、余計に嬉しくなる。

「...は、そんなっ、美味し?」

自然に笑っていたらしい。
指摘されるまで、分からなかった。

「ん...」

唾液でべとべとで。
しごくと手から飛び出しそうだ。

「稜っ、も、ほんとヤバイ」

小さく震えていた羚汰が、起き上がってきた。
腕が持ち上げられ起こされる。

「いいよ、このまま...」

「嫌だ」
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