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第1章 新居
リビングは元々二部屋だったのを、リノベーションでひと部屋に改装したらしく。
少しイビツな形をしているものの、10帖はある。
その横に3帖のキッチン。
シンクは奥の壁付きだが、手前に置かれた作業台で一応カウンターっぽくなっている。
キッチンの反対側にリビングより少し高さがある4帖半の和室が付いていて。
そこには、大きめの押し入れが付いているし、畳の下も収納になっている。

カーテンの向こうには、高めの塀に囲まれた広いベランダがある。
そこもかなり広く、おそらく5帖分ぐらいはある。
洗濯物干しの他に、簡単なプラスチックの椅子とテーブルぐらいなら置けそうだ。

明るいうちは、カーテンを開けておけば、部屋とベランダでかなり広く感じる。

そこに、前の部屋から持ってきた赤いソファーとテーブル。
そして、新たに購入したダイニングテーブルが置かれている。

「お味噌汁、お味噌汁〜」

弱火にはしていたものの、煮詰まりそうになっているのを慌てて火を止める。

手を離した稜に少し不服そうな羚汰は、スーツを脱ぎながらソファに体を投げ出した。

「いい匂いだね。今日は和食?」

ダイニングテーブルの上には、お刺身や煮物が並んでいる。
後はお味噌汁とご飯を用意するだけだ。

「そー。早く着替えて、食べよ」

お風呂は食後に一緒に入ることに、なんとなくなってしまった。

「先に食べといていいのに」

もう時間は夜9時を回っている。

「いいの!一緒に食べたいんだもん」

スウェットに着替えた羚汰が、よそったご飯を運ぶ稜を手伝って。
2人で仲良く並んだ椅子に腰掛ける。

反対側がベンチタイプになっている、ダイニングテーブルなのもあって。
いつの間にか、並んで食べるようになった。
羚汰の希望もあって、そこそこ広いテーブルなのに、椅子の距離がかなり近い。

「「いただきます」」

羚汰がバイト三昧な時は、ほとんど一緒に晩御飯を食べる機会がなかった。
今も羚汰は、残業や、アキラさん呼びつけられたりと、なんだかんだと夜遅くなり晩御飯がいらない時も多い。
だからこそ、こうやって一緒に晩御飯を食べれる時は大事にしたい。

「この煮物、うっまー」

「ほんと?よかった。いーっぱい食べて」

慣れない職場だからか、羚汰は学生時代より少し痩せた気がする。
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