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第3章 報酬と楽穴
そんな嘘みたいなホントの話があって。
事後は忘れるという言葉通り、
2人とも大学では素知らぬフリを続けた。
だから、マナミが、その後シュウトとどうにかなったのか聞けずにいる。
相変わらず、シュウトはあちこち喰いまくっているウワサしか入ってこないので、やはり“付き合う”事は出来なかっただろうと思われた。
羚汰は、誰にも言うつもりはなかったし、早く忘れたかった。
編入して初めての試験が始まり、
忙しさにすっかりその事も忘れていたある日。
見知らぬコから、「相談がある」と構内の片隅に引っ張っていかれた。
てっきり告白でもされるのかと自惚れていたら、
マナミと同じ『お願い』をされた。
「はぁあああ?自分、何言ってるか分かってる??」
「だって!聞いたんだもん!リョウって人に頼めばいいって!!」
あんなに、誰にも言わないと豪語していたマナミが。
何を思ったか、この子には教えてしまったらしい。
聞けば、マナミと同じ学部で。
そこそこ仲がいいらしい。
そんな、そこそこ、な友達に打ち明けた事になる。
「勘弁してくれよ〜」
「マナミちゃんが、リョウが上手くて、さほど痛くなかったって」
前戯に時間かけてなるべく優しくしたからね。
相当大変だったんだけど?
「あの後、何人かとシタけど、リョウとのが一番よかったって」
そう言われると、悪い気はしない。
ってか、マナミってそんな遊び出したのか。
まあ、フツーに可愛かったし。
そんな急がなくても、そのうち、そういう機会には恵まれるだろうにと思っていたけど。
「でもさ、キミも、フツーに彼氏出来るでしょ」
「あ、私カレシいるんで」
「はぁああ??」
付き合って1年ほどになるラブラブな彼氏がいて。
お互い初体験同士、何度もトライするものの。
痛くて入らないんだとか。
あまりにコトが進まず、最近では喧嘩になって。
互いに気まずい思いをしているらしい。
「だから、教えて貰おうと思って」
「はぁ?カレシ知ってんの?」
「いえ。知りません」
カレシはきっと何度もトライしている事で、処女膜は破れていると思っている。
だから、大丈夫。
「もちろん、お礼はします。マナミから聞いてるんで」
何をどのように聞いたかは知らないけど。
そんなウリみたいなのをしてるとは、心外だ。
「悪いけど、他アタって」