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第3章 報酬と楽穴
とりあえず、貰ったばかりの水を飲み干す。
小さなグラスで、すぐ空になる。
店員さんは、奥に引っ込んでしまった。
一応小声で、サキに確認する。
「で。確認だけどさ。俺に“相談”って、何?」
別の“相談”の可能性だってこともある。
羚汰としては、今日の相手がサキだとは知らなかった。
だけど、サキは、相手が羚汰だと知っていたハズだ。
「そんなの、...皆と同じだけど?」
流石にスマホをテーブルの上に置いて、ただし気まずいのは変わりないらしく、テーブルの隅っこにあるタバスコを弄っている。
「ふーん」
グラスに少しだけ残った氷を口に入れ、ガリガリと噛み砕く。
冷たいその感覚が、心地よい冷気を体に行き渡らす。
遊び人風に見えるサキは、実は見せかけだけだという事か。
「...何よ」
ジロジロ見ていたのが気に食わないらしい。
軽くキレてきた。
「別にー」
笑いを堪えながらそう言うと、サキはまたぷいっと顔を背けた。
サキからは言い出しにくいのか、手元のオレンジジュースらしきグラスをひたすらストローでかき回している。
一つ息をついて、ここのところ慣れてきた説明を何食わぬ顔で始めた。
日時は都合と決心がつけば今からでもいい。
時間差で別々にホテルへ向かう。
ホテル代は、女性が払う。
お互いこの事は誰にも言わない。
最後の項目は、最近不確かになってきている。
なにせもうサキで、6人目だ。
「分かった」
小さな小さな声でサキが返事をしてくる。
「ただ...」
「?ただ??」
言いにくそうに、かなりもじもじとしている。
「何?言って」
不安を持たれたままだと、後々やりにくい。
サキは、勢いよくジュースを飲み干すと、決心をつけたのか早口で喋り出す。
「1回じゃ、まだ慣れてこないんでしょ。だから、慣れるまでして欲しいの」
「は?」
そんな事を言われたのは初めてだ。
大概、貫通さえしてしまえば、皆満足していたからだ。
「だから!イマサラ、経験ナイって言いにくくいの!私、相当遊んでることになってんの!!」
どうやら、かなりの田舎からこっちの大学に出てきたサキは、思いっきり大学デビューらしい。
雑誌などで研究して、メイクや服を用意してみたものの。
思っていたより、派手に仕上がったらしい。
今では引込みがつかなくなって、遊び人風を装っている。
小さなグラスで、すぐ空になる。
店員さんは、奥に引っ込んでしまった。
一応小声で、サキに確認する。
「で。確認だけどさ。俺に“相談”って、何?」
別の“相談”の可能性だってこともある。
羚汰としては、今日の相手がサキだとは知らなかった。
だけど、サキは、相手が羚汰だと知っていたハズだ。
「そんなの、...皆と同じだけど?」
流石にスマホをテーブルの上に置いて、ただし気まずいのは変わりないらしく、テーブルの隅っこにあるタバスコを弄っている。
「ふーん」
グラスに少しだけ残った氷を口に入れ、ガリガリと噛み砕く。
冷たいその感覚が、心地よい冷気を体に行き渡らす。
遊び人風に見えるサキは、実は見せかけだけだという事か。
「...何よ」
ジロジロ見ていたのが気に食わないらしい。
軽くキレてきた。
「別にー」
笑いを堪えながらそう言うと、サキはまたぷいっと顔を背けた。
サキからは言い出しにくいのか、手元のオレンジジュースらしきグラスをひたすらストローでかき回している。
一つ息をついて、ここのところ慣れてきた説明を何食わぬ顔で始めた。
日時は都合と決心がつけば今からでもいい。
時間差で別々にホテルへ向かう。
ホテル代は、女性が払う。
お互いこの事は誰にも言わない。
最後の項目は、最近不確かになってきている。
なにせもうサキで、6人目だ。
「分かった」
小さな小さな声でサキが返事をしてくる。
「ただ...」
「?ただ??」
言いにくそうに、かなりもじもじとしている。
「何?言って」
不安を持たれたままだと、後々やりにくい。
サキは、勢いよくジュースを飲み干すと、決心をつけたのか早口で喋り出す。
「1回じゃ、まだ慣れてこないんでしょ。だから、慣れるまでして欲しいの」
「は?」
そんな事を言われたのは初めてだ。
大概、貫通さえしてしまえば、皆満足していたからだ。
「だから!イマサラ、経験ナイって言いにくくいの!私、相当遊んでることになってんの!!」
どうやら、かなりの田舎からこっちの大学に出てきたサキは、思いっきり大学デビューらしい。
雑誌などで研究して、メイクや服を用意してみたものの。
思っていたより、派手に仕上がったらしい。
今では引込みがつかなくなって、遊び人風を装っている。