この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
NEXT EXTRA
第3章 報酬と楽穴
もう連絡もナイだろうと完璧に忘れてたある日、サキから連絡が入った。
ゆうに2週間は経っていたように思う。
てっきり、もう辞めるという内容かと思ったのに。
何事も無かったように、次の日を聞いてきた。
それと同時に、注文していたモノが届いたから。という内容だった。
そーいや、お礼に何が欲しいか聞かれて、テキトーにワークブーツが欲しいと言ってしまった気がする。
以前から欲しかったヤツで、なかなか手が出なかったブランドのブーツだ。
うん。まあ、貰っとこう。
そんな軽い気持ちでまたサキに会うことにした。
「でー。シャワー浴びてる間にさぁ、もう心臓がヤバくなってー、『じいちゃんが危篤ってー』ってウソついて逃げて〜」
どうやらサキは、あれから誰かとトライしよーとして。
要は怖気付いて逃げ出したらしい。
「だからぁ。やっぱ慣れるまでリョウに頼むわ。てことでー、これ」
怒涛トークの最後に、手に持った大きな紙袋を押し付けられた。
「私も注文してたの忘れてて〜。持っててもしょーがないしさ。だから、...まぁ、そーいうこと」
「おお。サンキュ」
サキの云々はとりま置いといて。
何せブーツに罪は無いんだしね。
取り出したブーツは、ずしっとした重量感と、高級な革の新しいイイ匂いがする。
「マジ高かった!」
だろうね。俺もマジで買ってくれるとは思ってなかった。
半ば、サキが諦めてくれるかもと願ったのもあって、吹っかけたのだ。
「だから、今日はホテルにしたけど、次からリョウの部屋ね!」
「はぁ!?何それ、嫌だね」
「何でよ!じゃあブーツ返して!」
手に持った片足は死守したものの、床に置いてたもう片方はサキに奪い返された。
「だって、ここって結構知った人来るんだもん!」
小さな街で。
しかも、学生が歩いて行ける範囲のラブホは限られてくる。
どちからというと、車で行ける郊外タイプがこの田舎街には多いのだ。
「俺は別に構わないし」
「私は構うの!!」
何でも、前回1人サキを置いて帰った時、知った顔とホテルの前で鉢合わせそうになったとか。
「私のトコ、管理のババァが超ウルサイしー」
サキは、管理人のおばさんが住み込みで働いている、男子禁制の女性専用のマンションに住んでいる。
早朝でも深夜でも目を光らせていて、何かと口を挟むらしい。
ゆうに2週間は経っていたように思う。
てっきり、もう辞めるという内容かと思ったのに。
何事も無かったように、次の日を聞いてきた。
それと同時に、注文していたモノが届いたから。という内容だった。
そーいや、お礼に何が欲しいか聞かれて、テキトーにワークブーツが欲しいと言ってしまった気がする。
以前から欲しかったヤツで、なかなか手が出なかったブランドのブーツだ。
うん。まあ、貰っとこう。
そんな軽い気持ちでまたサキに会うことにした。
「でー。シャワー浴びてる間にさぁ、もう心臓がヤバくなってー、『じいちゃんが危篤ってー』ってウソついて逃げて〜」
どうやらサキは、あれから誰かとトライしよーとして。
要は怖気付いて逃げ出したらしい。
「だからぁ。やっぱ慣れるまでリョウに頼むわ。てことでー、これ」
怒涛トークの最後に、手に持った大きな紙袋を押し付けられた。
「私も注文してたの忘れてて〜。持っててもしょーがないしさ。だから、...まぁ、そーいうこと」
「おお。サンキュ」
サキの云々はとりま置いといて。
何せブーツに罪は無いんだしね。
取り出したブーツは、ずしっとした重量感と、高級な革の新しいイイ匂いがする。
「マジ高かった!」
だろうね。俺もマジで買ってくれるとは思ってなかった。
半ば、サキが諦めてくれるかもと願ったのもあって、吹っかけたのだ。
「だから、今日はホテルにしたけど、次からリョウの部屋ね!」
「はぁ!?何それ、嫌だね」
「何でよ!じゃあブーツ返して!」
手に持った片足は死守したものの、床に置いてたもう片方はサキに奪い返された。
「だって、ここって結構知った人来るんだもん!」
小さな街で。
しかも、学生が歩いて行ける範囲のラブホは限られてくる。
どちからというと、車で行ける郊外タイプがこの田舎街には多いのだ。
「俺は別に構わないし」
「私は構うの!!」
何でも、前回1人サキを置いて帰った時、知った顔とホテルの前で鉢合わせそうになったとか。
「私のトコ、管理のババァが超ウルサイしー」
サキは、管理人のおばさんが住み込みで働いている、男子禁制の女性専用のマンションに住んでいる。
早朝でも深夜でも目を光らせていて、何かと口を挟むらしい。