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第1章 新居
稜は時間がかかるんだから、と洗い物の途中で羚汰に先に風呂に入るのを促される。

仕事で疲れている羚汰に洗い物までさせるとか、気が引けるのだけど。
そうでなくても、和食は食器が多くなる。

「いいから、あと半分ほど流すだけじゃん」

そう言われて送り出された。

ここのお風呂は、何年か前にキッチンやリビングと同じくリノベーションされていて。
近年流行りの、浴槽が浅くて軽く寝転んで入るタイプだ。
追い炊き機能もついていて、前の部屋の風呂に比べるもない。

風呂には一応細長い窓がついているが、その向こうは1階から続く階段になっていて。
そのまた向こうは隣の家がすぐ近くまで迫ってるので、開けることはほぼない。

住宅街のこの辺りは、結構キツキツに家が建っているのだ。

大急ぎで全身を洗って、浴槽に入り体を温め直す。
とはいっても、体は何故だかもう熱くなっている。

「入るよー」

その原因が、声と同時に風呂場に入ってきた。

だらんと浴槽にもたれるようにしていたのを、起き上がろうとする。

「いいよ、リラックスしてて」

くすくす笑いながら羚汰はそう言ってるが、この格好では体の全面が丸見えだ。
濁った入浴剤でも入れとけばよかった。

このお風呂に2人で入るのは珍しいことではないのに、毎回すっかり忘れている。

羚汰がシャワーを使い出して、稜は今一度体を浴槽にもたれさす。

「今更隠されてもねー。全部知ってるし」

羚汰は笑いが止まらないらしい。

「そう、だけど」

時折目が合うのも恥ずかしくなってきて、浴槽の淵を掴んで体を横にして隠す。
天井から伸びる照明の光と、オフホワイトではあるが白い壁や床、そして浴槽が反射してなんとも明るい。

前の風呂場は、照明は壁付きの電球に、なにやらゴツいカバーがついていた、それのみだったし。
浴槽がここまで広くないし、深さがあって。
長年使っていたからか、入っていて落ち着いた。

「確かにエロくてヤバいよね。この風呂」

洗い終えた羚汰が、稜の後ろに入ってくる。
同時に抱き寄せられて、羚汰の上に重なるようにして横になる。

「はぁー」

気持ちよさそうにリックスする声が、耳のすぐ後ろでする。
羚汰の腕の力も抜けていて、稜は体を少しずらして、羚汰のほうをすこし振り返る。

「気持ちいい?」

「ダメだよ。離れちゃ」

また引き寄せられる。
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